図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      197
 
     
  本格始動です  
     
   ここ最近は、コロナ禍で中止を余儀なくされていたイベントが再開されるニュースをよく目にするようになりました。栗盛記念図書館でも、先月から定例事業を再開し始めています。6月17日(金)には、乳幼児向けの読み聞かせ会「おひざにだっこのおはなし会」を再開します。

童心にかえる癒しのひとときを…
 個人的なことですが、このコロナ禍でも得たものもありました。気軽に出歩けないぶん今までになく本を読むことができ、立ち止まって考えるよい機会になりました。手当たり次第に読む中で、いちばん手に取ったのが絵本でした。仕事柄絵本に触れることは多いですし、子どもよりも大人が読んで面白い哲学的な絵本もありますが、仕事と関係なく、対象年齢も気にせず、ただただ素直に子どもの頃の気持ちに戻って楽しむことができました。
 大人にとって、絵本は与えるもの、読んで聞かせるもの、という印象はあると思いますが、読み聞かせを聴く側になるのもまたよいものです。それにぴったりのイベントが「大人向けおはなし会」です。毎月第1水曜日に栗盛記念図書館の多目的室で開催しています。6月15日(水)には午後1時から「大人のためのおはなし会」と題して、「図書館でホッとタイム」の一環としても行います。どちらも、市内の読み聞かせボランティアサークル「おはなしの森」の皆さんが絵本や紙芝居を読んでくださいます。ぜひお気軽にお越しください。

読み聞かせを聴く側からする側へ
 そして今度は逆に、いつもは読んでもらっているお子さんの側が、読み聞かせをしてみようというチャレンジ企画「子ども限定!読み聞かせにチャレンジしよう~おじいちゃんおばあちゃんにおはなし会をプレゼント~」を行います。7月9日(土)・7月30日(土)・8月20日(土)・9月18日(日)の全4回(午前中)の講座で、選書の仕方、読み聞かせの仕方を学び、最終的には祖父母世代の方への読み聞かせ発表会を行います。講師は、神奈川県川崎市で活動する読み聞かせインストラクタ-、熊谷裕紀子先生です。本日10時より、栗盛記念図書館(42-2525)で申し込み受付を開始します。対象は大館市内の小学5~6年生、定員は15名です。ひと夏の経験に、ぜひチャレンジしてみませんか?

図書館まつり」開催します!
 7月2日(土)の9時30分から15時まで、栗盛記念図書館で図書館まつりを行います。絵本の読み聞かせやマジックショー、古本プレゼント、移動図書館おおとり号の利用体験、工作コーナー、プレゼントがもらえるクイズなどなど、お子様から大人まで楽しめる催しをご用意しています。ぜひお越しください。
 古本プレゼントは毎年多くの方で混み合いますので、時間と人数制限をして開催します。参加を希望される方は6月10日(金)より、栗盛記念図書館のカウンターまたは電話でお申し込みください。
 同時に、提供する古本も募集いたします。6月10日(金)から6月26日(日)まで、絵本・児童書・小説などの読物に限定し、市立図書館4館(栗盛記念・花矢・比内・田代)のカウンターで受付いたします。なお、10年以上経過したものや傷みの激しいものはお断りする場合がございますのでご了承ください。

図書館の中のちいさな美術館
 栗盛記念図書館では、2階ロビーで標記の作品展示コーナーを設けています。今月は、市内在住の富樫弘さんによる写真作品展を28日(火)まで開催中です。藤やバラの花の、迫力がありながら美しさ際立つ作品計10点が並んでいます。関連図書もあわせて展示しています。ぜひご覧ください。
 また、このコーナーに展示する新たな作品も随時募集しています。これまでは絵画や写真、書道作品が多かったのですが、例えば手芸作品やクラフト作品、ジオラマ、プラモデルなど、自作されたものであればジャンルは問いません。展示会への出品経験の有無もまったく関係ありませんので、ご自身の趣味の世界をアピールする場として図書館を活用してみませんか?まずはお気軽に職員へお声がけください。

 今回は宣伝ばかりになってしまいましたが、図書館のイベントはいよいよ7月から本格始動といった感じです。イベントがない日でも、図書館には約14万冊もの本が並んでいます。本がきっかけで広がる世界がここにはあります。ぜひお気軽に図書館へお立ち寄りください。(栗盛 西)