図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      217
 
     
  今年度もよろしくお願いいたします!  
     
 

 暖かい日差しが降り注ぎ、もうすぐ満開の桜が楽しめそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしようか。日によっては早朝や夜に冷え込む場合もありますので、皆様も体調管理には十分お気をつけください。かくいう私も、今シーズンはもうストーブは必要ないと判断して片付けの準備をしていた矢先に、また再び給油ポンプのスイッチを入れることになるとは思ってもいませんでした。やはり、何事も油断は禁物ですね。
 と言うことで、4月と言えば新年度。大館市立図書館がお送りするこのコラム『図書館にいこうよ』も、今号が令和5年度1回目の掲載となります。今年度も職員交代で様々な楽しい情報をお届けして参りますので、どうぞご期待ください。
 ちなみに、今年度の大館市立図書館4館(栗盛記念・花矢・比内・田代図書館)ですが、職員の異動はございません。昨年度と同じメンバーで、皆様により良い読書環境を提供するため職員一同、鋭意努力して参りますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。


✿新たな気持ちで
 先日、とある街のショッピングモールに昼食で立ち寄った時のこと。隣の席に入学式直後と思われる親子が座りました。真新しいスーツに身を包み、期待と不安が入り交じった、なんとも微妙な感じに包まれている子どもさんと、言葉少なげにその姿を優しく見守るご両親。外では桜が咲き始め、私の大好きな青空が広がる春の特別なワンシーンに、『いや~、春だなぁ~。』なんて脳天気に考えながら、我が子の入学式当時の事を思い出しておりました。
 春は新しい出会いや旅立ちの季節です。高校を卒業し、両親の庇護の下にすくすくと育った環境から、一歩外の世界へと踏み出す勇気、そして不安は凄く良く分かります。でも、これだけは忘れないで欲しいのです。大切な子どもたちを新天地へと送り出す親もまた同じように、いやもしかするとそれ以上に不安と心配に押しつぶされそうになるのです。心がキュッとします。生活費足りてるかな?とか、ちゃんとご飯食べてるかな?なんて、親の心配は毎日尽きることはありませんが、どこのご家庭も我が子が安全・安心に、心穏やかに学び、生活することを願い続けていくだけなのです。
 いつの時代も、新しい事を始めるのは年齢に関係なく緊張します。決して焦ることなく今の環境に少しずつ慣れ、自分が描く明るい未来に向かって突き進んでください。そして、いつの日か地元に帰ってきて、地域を支え盛り上げる人になってくれると嬉しく思います。


✿本の延長について
 大館市立図書館では、今まで利用者の方が借りた本や雑誌の延長を希望する場合、確認のためにカウンターまで直接本をお持ちいただいておりましたが、皆様へのサービス向上を図るため、お電話での延長希望もお受けすることといたしました。
 なお、延長を希望される場合は、次の点にご注意ください。まず、『貸出期限内』にお申し出ください。ただし、『他市町村から借りた本(相互貸借の本)や、予約されている本』は延長できません。そして、『延長は1回のみ』となります。
 と言うことで、今度からはわざわざ図書館に足を運ばなくとも延長できますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。


✿事業のお知らせ
 大館市立図書館では、今年度も子どもから大人まで一緒に楽しめるような事業をたくさん計画しております。今回は、その中から一部の事業についてお知らせさせていただきます。

・4月19日(水)13時~15時『図書館でホッとタイム』今回は、「百人一首を楽しむ会」を開催します。参加した皆さんで、百人一首を読んだり、カルタ取りをして遊んだりする予定です。どうぞ、お気軽にご参加ください。

・4月21日(金)14時~16時『世界自閉症啓発デー講演会』栗盛記念図書館2階資料室をサテライト会場に講演会の様子をご覧いただけます。参加申込受付は本日で終了ですが、当日のご参加も可能です。

・6月~7月(予定)『仲澤嶺也さんイラスト展』栗盛記念図書館内に、仲澤嶺也さんのイラストを展示します。

7月8日(土)9時30分~15時『図書館まつり』今年の夏も、図書館で楽しもう!ということで、現在色々な企画を計画中です。大人気の古本プレゼントも行いますよ。

1112日(日)絵本作家さんによるワークショップと、読み聞かせを交えたトークショーを開催予定です。

11月~12月「吉田松陰と松下村塾」に関する『特別展』や『講演会』等の事業を開催します。

 なお、その他の事業も含め、個々の詳細につきましては、決まり次第その都度お知らせいたしますので、続報をお待ちください。
 
 ということで、大館市立図書館はこれからも地域の皆様に愛され、足を運びやすい図書館を目指し、来て楽しい、また来たい!と思っていただける様にがんばりますので、どうぞお気軽にご来館ください。お待ちしております。(工)