図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      235
 
     
  図書館で「百人一首かるた」を楽しむ  
     
 

 皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年も、大館市立図書館にたくさん足をお運びいただき、まだ見ぬ本たちとの新たな出逢いをご堪能くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 さて、早速ですが皆様、年始の風物詩「年賀状」は届きましたでしょうか?私も、遠方に住む親戚や友人、いつもお世話になっている方たちへ日頃のお礼と感謝の気持ちを込めて出すように心がけておりますが、ここ数年は年の瀬に大慌てで作るという始末。何かこう、もっと余裕を持ってじっくり作ればいいのに、と自問自答を繰り返す「独り反省会」が年末の恒例行事となってしまいました。
 最近では、SNS等で送る新年のご挨拶も増えましたが、個人的にはやはり紙の年賀状が好きですね。工夫を凝らして作られた写真や絵の中に一言添えられた文面から、皆様のお元気そうな雰囲気が伝わってきて、新年早々ホッと心温まる一時となるのです。
 そんな年賀状ですが、私もいつかは全て手書きの年賀状に挑戦してみたい!と密かな野望があります。しかしながら、子どもの頃に習っていた習字の腕前は遠い過去の話。手書きの年賀状は遙か先の話になりそうです・・・。いや、多分無理かもしれません(笑)。本当、筆で綺麗な文字が書ける人を心から尊敬します。
 話は変わりますが、新年といえば皆さんは子どもの頃どんな遊びをしていたでしょうか?私が子どもの頃は、家の中では「双六」や「メンコ」、「福笑い」。屋外では、「たこあげ」や「羽根つき」等で遊んでおりました。そう、良くある定番のお正月遊びですね。
 そんな、数ある遊びの中で特に印象深いのは『かるた』遊びです。一人が読み手となり、複数人の参加者が札を取り合う。ただそれだけのシンプルな遊びのはずが、自分の近くに少しずつ札を引き寄せたり、相手の膝元にある札を先に取るため必死になって暗記したり、反対を向いている札を自分の方にちょっと方向転換して見やすくしたりと、子どもながらに様々な駆け引きをする人が続出して、とても楽しかったのを覚えています。まぁ、正直反則技ではありますが、正月に親戚やいとこたちが集まってワイワイと楽しめる「かるた」遊びがとても楽しかった想い出として心の中に残っているのです。

 ということで、皆様に楽しいお知らせです。1月27日(土)1030分から12時まで、栗盛記念図書館多目的室にて『高校生と楽しむ百人一首かるた』を開催します。年齢に関係なくどなたでもご参加いただけますので、どうぞお気軽にお申し込みください。ただいま、参加者募集中です。
 申込方法は、栗盛記念図書館カウンターで直接お申し込みいただくか、お電話42-2525での受付となります。定員は30名で事前申込が必要(見学は申込不要)です。
 なお、当日は「競技かるた」や「坊主めくり」、「札飛ばし」等を行う他、『大館鳳鳴高校文芸部かるた班』の全面協力により、有段者生徒による和装での模範演技も行います。「畳の上の格闘技」とも呼ばれる競技かるたの迫力を、ぜひご堪能ください。


✿ 百人一首に関するお薦め図書

・『かるた大会で大活躍!「百人一首」必勝のポイント50』(全日本かるた協会/監修)
 
「競技かるた」の上達のポイントや覚え方のコツをまとめた1冊。並べ方、取り方、ルールといった基本から、試合で勝つための応用テクニックまでをわかりやすく解説。(所蔵:栗盛記念図書館

・『みんなで遊ぼう!!百人一首大図鑑』(吉海直人/監修)
 
百人一首の歴史や時代背景、百人一首かるたの遊び方を紹介。また、百人一首の和歌について現存最古の上の句札とともに一首ずつ解説する。和歌の読み方による上の句さくいん、競技のかるたの取り札を表示した下の句さくいん、歌人さくいんを掲載。(所蔵:栗盛記念図書館

・『競技かるたで勝つ!百人一首教室』(坪田翼/監修)
 
坪田翼七段と一緒に、百人一首を楽しくおぼえよう! 競技かるたのルールからワンランク上のテクニックまでマンガで伝授するほか、解説ページで要点をくわしく紹介する。百人一首一覧付き。(所蔵:比内図書館


どうぞ、たくさんのご参加をお待ちしております。(工)